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2019.08.10

"大学生の年齢が上昇中?学びたい大人たち"

2009年のNational Center for Education Statisticsによると、25歳以上の大学生は全米の大学生の40%近くを占め、2020年には43%まで上がるだろうと言われています。人数にすると約960万人。さらに35歳以上の大学生も2009年の時点で17%、2020年までには19%になることが予想されています。

平均寿命がのび、元気に働ける年数が長くなっていること、少子化に伴い子育て以外に費やせる時間が確保出来るようになっていることなどの社会的背景に加え、学校側の幅広い分野でのIT化によって学べる環境が変わったことも、その大きな要因の一つです。
授業やテストはもちろん、オリエンテーションやディスカッションなど、あらゆる大学生活がパソコンやスマフォ上で完結する部分も多く、働きながら、子育てしながら学ぶというスタイルが可能になりました。

社会人学生の特徴として、目標ややりたいことが明確な分、新卒の生徒たちと比較すると授業や課題に対して真剣に取り組む人が多いそうです。

人間の構造的に、若い学生の方が覚えも早く、何事も習得するスピードが早いという事実は否めませんが、社会人学生は経験も豊富なため、無駄な手段や失敗を重ねることなく、効率の良い学習法を自分なりに見つけることができます。
また、論文などにも自分の経験談を豊富に入れることができるため、内容に重みが出ます。

こうした新卒とは異なる性質を持つ社会人学生を受け入れることで、大学側も学生同士が刺激し合い、高い成果が期待できます。

より専門的な知識や深い学習を求め、大学院へ進学する社会人学生も少なくありません。学費が高いという懸念点も、アメリカには様々な奨学金制度があるため、可能性のあるプログラムには出来るだけアプライすることも大切です。また、自分のお金を使って進学する場合でも、様々な学生ローンが存在します。いずれにしても、社会人が学校に行くという事は、働く時間を削るなどOpportunity costが高い分、できるだけ多くを吸収しようと学ぶ姿勢も自然と真剣になるものです。

これだけ多くの社会人学生が通学している一方で、「本当は勉強したいけど」と、やる気に蓋をしてしまっている人も多く存在するようです。「この歳でまた学生になるなんて」と、一歩が踏み出せずにいる方に向けて、「年齢は全然問題にならない」というメッセージはほとんどの大学のWebサイト上で見つかります。

オンラインの授業などインターネット上のリソースを使った勉強法はいくらでもあります。ある意味『進学したいけど出来ない』という言い訳は出来ません。

大人になった今だからこそ、そしてオンラインで色々可能な今だからこそ、もう一度学生に戻って学んでみるというのはいかがでしょうか。

Source:
https://nces.ed.gov/fastfacts/display.asp?id=89
http://www.nbcnews.com/business/business-news/back-school-older-students-rise-college-classrooms-n191246

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